巻物

□次行くぞ
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セフィロスとエルオーネは世界半周旅行の関係でウータイに来ていた。
現在、二人で芋ようかんを食べている。

セフィロス「一ついいか?」
エルオーネ「何?」
セフィロス「俺たちは指輪をしなくていいのか?」
エルオーネ「え?指輪?―――ああ、結婚指輪ね」
セフィロス「紙面上とは言え、夫婦になったんだ。指輪はするべきなんじゃないか?」
エルオーネ「セフィロスは私と指輪着けたい?」

逆に質問されてセフィロスはしばらく黙った。
そして、考えるように視線を宙に泳がせた後、視線を再びエルオーネに戻した。

セフィロス「判らん。が、するべきだろ?」
エルオーネ「結婚指輪を着ける事は義務じゃないのよ」
セフィロス「そうなのか?」
エルオーネ「そうよ。指輪を着けるって事はお互いがお互いのものであること、
      生涯共に生きる事を約束すること、繋がっているということなの。
      まぁ、他にも色々解釈とかあるけど大まかに言うとこんな感じかしら。
      だから義務とか一応とかそんな感覚で着ける物じゃないのよ」
セフィロス「成程」

セフィロスはまた一つ学習したと言った感じで頷き、芋ようかんをまた一口食べた。

エルオーネ「だから、セフィロスが私と結婚指輪を着けたいと思った時でいいの」
セフィロス「その時が来るのはいつか判らんぞ。それに、俺がお前をどう思っているか知っているだろ?」
エルオーネ「うん、友達でしょ?そんな事くらい判ってるわ」
セフィロス「ならどうして―――」
エルオーネ「私がセフィロスを大会に誘ったのは面白さだけじゃないのよ」
セフィロス「そうなのか?」

エルオーネは頭を抱えた。
気づいて、と。
いや、今までそれらしいアピールなどしなかった結果かもしれない。
とりあえず、ぬるくなってしまったお茶を一気に飲み干して気を取り直した。

エルオーネ「もうこの話はお終い。他の所見に行きましょう?」
セフィロス「そこで抹茶プリンを買わなくていいのか?あそこのが他より安いんじゃないのか?」
エルオーネ「半周旅行の関係でまたここに来るでしょ?だからその時に買えばいいのよ」
セフィロス「それもそうだな」

そんな訳で二人はウータイを思う存分楽しんだのだった。













別の日――アレクサンドリア――


アレクサンドリアではパレードが行われていたのだが・・・

セフィロス「・・・参ったな」

簡単な状況説明
@エルオーネとはぐれた
A下手したら自分が迷子かもしれない」
Bパレードそっちのけで女たちが自分を囲ってあれこれ言ってくる

セフィロス(変装すれば良かったか・・・いや、してもバレた事が何回かあったな)

セフィロスはもうぐったりしていた。
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