巻物

□いいの?
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あれからしばらくして、ユフィは社員寮に帰って来た。

ユフィ「ただいまー」
ヴィンセント「お帰り、ユフィ」

コーヒーを入れたカップを片手にヴィンセントが迎えてくれる。
ユフィは靴を脱ぎ捨てると、すぐさまヴィンセントに抱きついた。

ユフィ「ヴィンセント!」
ヴィンセント「ゆ、ユフィ!?」

急に抱きついて来たので、ヴィンセントは少しバランスを崩す。
コーヒーはまだ入れたばかりで沢山あったので、こぼれてユフィにかかりそうになるが間一髪で遠ざける事に成功する。

ヴィンセント「どうした?」
ユフィ「べっつに〜?旅行楽しみだな〜って思って」

満面の笑みを浮かべてヴィンセントの胸板に頬ずりするユフィ。
そんなユフィをヴィンセントは愛おしそうに目を細め、頭を撫でた。
ちなみに言うと、二人にとってこれはナチュラルである。
なんだか残念であるが・・・。

ユフィ「ねぇ、ヴィンセント」
ヴィンセント「何だ?」
ユフィ「トラビア、楽しんでこようね」
ヴィンセント「ああ、そうだな」

ふわりとした温かい気持ちで二人は旅行の日を待った。










END
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