理事長からの贈り物
予兆だったりその後の話だったりなんとく書いてみたり・・・
◆エイプリルフール366日目
エース「今年のエイプリルフールはどんな嘘をつくか・・・」
ジタン「クラウドが犬のウンコ踏んだでいいんじゃねーか?」
クラウド「ゴルァッ」
ティーダ「じゃあクラウドが金魚のウンコ踏んだって事で」
クラウド「ゴルァッ!というよりもどうやって踏むんだよ!!」
スコール「クラウドの大阪のおばちゃん衣装が実装されるでいいんじゃないか」
クラウド「色んな意味でダメに決まってんだろ!!」
エース「じゃあ、いっその事クラウドが実は大阪のおばちゃんだったっていうのはどうだ?」
クラウド「何がじゃあなんだよ!!」
ティーダ「こうなったら投票するッス!」
クラウド「すんな!!」
投票結果
1位・・・クラウドが大阪のおばちゃんだった設定
2位・・・クラウドの大阪のおばちゃん衣装が実装される
3位・・・クラウドはイチゴジャムをかけられると成仏する
ティーダ「以上ッス!」
クラウド「3位なんだそれ!?なかっただろそんなの!!」
2022/04/01(Fri) 23:20
◆雪合戦の定番
ティーダ「いぇーい!雪合戦!!」
クラウド「雪合戦は雪玉の中に石いれる奴がいるから嫌なんだよな・・・」
ジタン「今時古いギャグだからやる奴なんていねーんじゃねーか?」
サイス「いいか、氷を仕込んでおけば溶けて証拠隠滅出来るから石よりも氷の方がいいぞ」
セルフィ「そっか〜!その発想はなかったわ〜!」
ユフィ「氷はなるべく金平糖みたいにトゲトゲにした方がいいね!」
リュック「消費アイテム入れるのもいいんじゃない?消えるしさ〜!」
クラウド「更に斜め上を行く仕込みがあった!?」
エース「ならこっちは僕のこのカードを仕込むぞ!」
クラウド「おかしな対抗をするな!!しかもはみ出ててカッコ悪いんだよ!!」
スコール(それ以前に投げにくそうだな)
2022/03/08(Tue) 20:41
◆ひな祭り
ウータイにて
ユフィ「今日は楽しいひな祭り〜」
ヴィンセント「毎年律儀に飾っているな」
ユフィ「まーね!母さんからアタシに受け継がれたお雛様だからさ。ちなみに母さんは母さん、アタシからすればお婆ちゃんからって感じで代々受け継がれてきたんだ」
ヴィンセント「脈々と受け継がれてきた歴史あるひな人形か。悪くない」
ユフィ「でしょ〜?アタシもこのひな人形を受け継がせるつもりなんだ」
ヴィンセント「それは・・・協力をせねばな」
ユフィ「エヘッ。末永く宜しく頼んだよ!」
2022/03/03(Thu) 19:44
◆春を待ちわびてB
「でさぁ、こんな事があってさ〜」
「・・・そうか」
桜が舞い散るウータイの名所の桜並木。
その道の真ん中を二人の男女が手を繋いで仲良く歩く。
少女の方は肩だのお腹だの足だのを出していて露出が激しいのに対して男の方は上から下までしっかり着込んでおり、真っ赤なマントで己を覆っていた。
なんともアンバランスで凸凹な見た目の二人だが、だからこそ歯車がピタリと合わさるようにして気が合うのかもしれない。
「そうそう、そういえばウータイの八百万の神が今ブームじゃん?それでお守りとか買いに来る観光客が多くてさ〜」
「そんなものにもブームがあるのか?」
「そーなんだよ。アタシもビックリでさ〜」
春になってやる事が全部終わるまでの間、ずっと心の中に書き溜めて来た話のネタを思う存分披露する。
ヴィンセントはそれをいつものように静かに聞き取り、時折相槌を打つ。
やっと話したかった相手に、やっと聞きたかった声に、ユフィもヴィンセントも胸が満たされる思いになる。
「あ、ねぇ、団子屋行こうよ!勿論ヴィンセントの奢りで!」
「仕方ない」
口では呆れつつもその横顔は満更でもなく嬉しそうでユフィは満面の笑みを浮かべる。
温かな春の陽気に包まれながら二人は幸せを堪能するのだった。
2022/02/28(Mon) 22:01
◆春を待ちわびてA
この道を右に曲がれば港に着く。
少しだけ躊躇って、それでもユフィは己を叱咤して左の道を歩んだ。
ウータイの当主になるべく、その修業やら何やらで五強の塔に行く為に。
(今出て行ったら何もかも台無しだよ)
いつものユフィなら思いのままに自由奔放に行動するのだが今は状況が違う。
愛するウータイの為に当主となるべく色々な準備をしているのだ。
勿論ウータイの外に出てはならないという訳ではないのだが、あまり時間を置き過ぎるとグダグダになってしまう上に民への示しがつかなくなる。
それに面倒な事は一気に終わらせた方が後々楽だ。
(早く春来ないかな〜)
春が来たら全てが終わる。
主な活動拠点はウータイになるがそれでも今まで通りの自由な生活がまた戻って来る。
そうなったらユフィのこれまでの苦労が報われるというもの。
(この桜の道を歩くんだ)
幼い頃からお気に入りのウータイの名所の桜並木の道の真ん中を歩いてユフィはスキップを踏むのだった。
2022/02/27(Sun) 20:12
◆春を待ちわびて@
このままこの道を右に行けばジュノンの港に辿り着く。
時期や時間からしても恐らくウータイ行きのチケットは余裕で買えるだろう。
けれどヴィンセントは会えて左の道を歩んだ。
真っ直ぐにジュノンの街の出入り口へ。
(これでいい)
そう心の中で呟くヴィンセントの内心はしかし穏やかだった。
悲しみも孤独もそんなものとはまるっきり反対の、嬉しさや喜び、そして楽しみ。
これは諦めではない、ちょっとした我慢なのだ。
今のこの冬の寒い時期を乗り越え、温かい春が訪れた時にこの耐え忍んだ時間は成就する。
それまでの辛抱なのだ。
(だが、春は近い)
風に乗って流れて来た微かな春の香り。
約束の時が近いのを感じてヴィンセントはマントの下で口の端に笑みを称えるのだった。
2022/02/26(Sat) 21:58
◆ジレンマ
ユフィ「アタシさー、春も夏も好きなんだけどちょっと嫌だなって思う事もあるんだよね」
ヴィンセント「夏は分からんが春は出会いと別れの季節だからか?」
ユフィ「んー、まぁ半分はそうかな。暖かくなるとチョコレートが溶けやすくなるから積極的にチョコ買えなくなるんだよね〜」
ヴィンセント「理由はそれか」
ユフィ「夏になるともうアウトだし」
ヴィンセント「常に冷蔵庫に入れておかないと溶けてしまうからな」
ユフィ「それにヴィンセントなんか夏でも長袖マントで暑苦しいからおいそれと抱きつけないし」
ヴィンセント「・・・半袖くらいは着れるように努力しよう」
ユフィ「努力じゃなくてしてよ!」
ヴィンセント「善処しよう」
ユフィ「こんの〜!」
2022/02/25(Fri) 23:16
◆コレクション
「お、激レアカードゲット!!」
十枚入りのカードパックを開けてキラキラ光るカードを見つけてユフィは喜ぶ。
ユフィは女性らしく恋愛ドラマなどを視聴する一方でこうした少年のような趣味も持ち合わせている。
今はもっぱら子供から大人までが熱中しているカードゲームに夢中なようだ。
カードゲームそのものに興味はないがカードのデザインに興味のあるヴィンセントはいつもそれを後ろから眺めていた。
「前回の魔法使いに続き今度はドラゴンのカードか。中々引きがいいな」
「まーね!さ〜てと、このカードの為にデッキを組み直さなきゃ」
言ってユフィはカードを収納したボックスを取り出してデッキの構築とやらを始める。
カードを傷付けない為か、可愛らしかったりカッコいいデザインのスリープに入れてそれらのカードは保管されている。
「少し見てもいいか?」
「うん、いいよ〜」
許可を貰い、カードボックスの中のカードを何枚か手に取って眺める。
どれもカッコいい部類のカードが多い。
ユフィらしいと思いながらカードを戻して他のカードを手に取ろうとした時、薄型のステンレスのケースが目に入った。
疑問に思い、それを取り出して蓋を開けると中には『闇の番犬・ケルベロス』と書かれたモンスターのカードが収められていた。
「み、見るなー!!」
ヴィンセントがケースの中身を見ているのに気付くとユフィは慌ててそれをひったくって背中を向けた。
黒い髪の隙間から覗く耳は赤く染まっている。
「・・・ユフィ」
「うっさい!」
「それはデッキとやらに入れなくていいのか?」
「相性の良いカードがないんだよ!!」
それに破壊される所なんか見たくないし、という呟きにヴィンセントは口の端が歪むのを抑えられなかった。
2022/02/19(Sat) 23:33
◆永い春
少しだけ寒さが柔らかくなってきたと思う。
同時に春の匂いを僅かに感じた。
「・・・春が近いな」
「だね〜。寒いの嫌だから早く来ないかな〜」
手袋を持っている筈なのにユフィは寒そうに両手を擦り合わせる。
「手袋をしたらどうだ」
「温か過ぎて暑いんだもん」
言いながら悪戯っぽく見上げて来るユフィの視線に気付いて静かに手を差し出す。
「へへ、そうこなくっちゃ!」
じゃれるように小さな手が絡んでくる。
それをしっかりと握りしめると春のような温かさを感じた。
もしかしたら春の気配はこの少女が発していたのかもしれない。
(共にいれば一年中春でいられる訳か)
それも悪くないと思った。
2022/02/18(Fri) 22:18
◆太陽の香り
たらったった〜ん♪
聞いた事のない鼻歌。
きっと彼女のオリジナルだろう。
ふふんっふふ〜ん♪
柔らかい何かが体の上に置かれる。
絶妙なバランスをもって。
ほっほっほ〜い♪
このまま起き上がってやろうかと思ったが絶対に後始末を押し付けられる未来が待ち受けているので目を開けて軽く彼女を睨んでやった。
「・・・ユフィ」
「んー?起きたー?」
「お前の所為でまた眠らなければならなくなる」
体の上に置かれた、畳まれた洗濯物の数々。
当てつけに溜息を吐いてやってもユフィは気にする事なくまた一つ洗濯物を積み重ねていく。
「いーじゃんいーじゃん。もうすぐで畳み終わって片付けるからさ〜」
「何故私の体の上に乗せる?」
「面白いから」
「理解に苦しむ・・・」
「まーまー。それに悪い事ばかりじゃないかもよ?」
「悪い事しかないと思うが」
「そ〜んな事ないって!例えばさ」
フワリ、と頬に柔らかいものが押し付けられる。
静かに驚いてユフィを見やれば頬を朱色に染めつつもニカッとした笑顔を浮かべて言った。
「可愛いユフィちゃんが無抵抗のヴィンセントにキスしてあげるとか!」
「・・・稀に、だろう」
悔し紛れにそう吐き捨てて、お返しにとばかりにユフィの腕を引っ張って柔らかな唇を奪った。
2022/02/17(Thu) 22:22
次の10件→
←前の10件
[TOPへ]
[カスタマイズ]