理事長からの贈り物
予兆だったりその後の話だったりなんとく書いてみたり・・・
◆壁紙
ユフィ「あれ?ヴィンセントのスマホの壁紙、アタシが設定した奴から変えてないの?」
ヴィンセント「変え方が分からないのでな」
ユフィ「ふーん。教えてあげてもいいけど?」
ヴィンセント「悪いが今日はこれから用事がある。また今度にしてくれ」
ユフィ「んー」
ユフィ(アタシとのツーショットの奴、まだ壁紙にしてくれてたんだ・・・エヘッ)
ヴィンセント(ユフィとのツーショットを気に入ってるなんて言える筈がないな)
2022/02/16(Wed) 21:20
◆チョコレート大作戦
テーブルの上にチョコを沢山広げてユフィはチョコを頬張っていた
ユフィ「美味しい〜!」
ヴィンセント「これら全てチョコか?」
ユフィ「そ!お店で可愛いチョコが沢山売っててさ〜。だから日頃の自分へのご褒美も兼ねて買ったんだ」
ヴィンセント「そう言ってこの間も自分へのご褒美と言ってケーキを買っていなかったか?」
ユフィ「細かい事は気にしな〜い。それよりヴィンセントもどう?この辺のとか甘さ控えめでこっちに置いてあるチョコは甘い奴だよ」
ユフィ(実は甘い方にはアタシの手作りチョコがあるんだけど・・・まぁヴィンセントは気付かないかもな〜)
ヴィンセント「・・・では、一ついただくとしよう」
スッ・・・(ユフィの手作りチョコをピンポイントで手に取る)
ユフィ「うぇっ!?あ、でも、それ・・・!」
ヴィンセント「駄目か?」
ユフィ「駄目・・・じゃ、ない、けど・・・それ甘いよ?」
ヴィンセント「手作りチョコは何であろうと甘い」
ユフィ「は、はぁっ!?な、何でそれが手作りだって分かんのさ!?」
ヴィンセント「これだけお前の匂いが強い」
ユフィ「あー!ガリアンの嗅覚使ったなー!?ズルいんだー!!」
ヴィンセント「これだけは絶対に外す訳にはいかないのでな」
ユフィ「ぐぬぬ・・・!お、お返しは三倍返しだかんね!!」
ヴィンセント「ああ、分かっている。期待に応えらるようにしよう」
2022/02/13(Sun) 20:39
◆セルフ不老なこの世界で3(オペオムネタ)
「不老不死の先輩のアンタもいるし少なくともアタシはあんま怖くない、かな」
「・・・フッ、そうか」
「だからさ、浦島太郎状態になってもアタシが慣れるまでさ・・・一緒にいてくんない?」
「慣れた後は?」
「え、えーっと・・・い、色々不都合とかあるだろうからその後も一緒にいる事!分かった!?」
「不都合とは何だ?」
「ふ、不都合は不都合だよ!!文句ある!?」
「ではその不都合が解消されたらどうする?」
「〜〜〜っ!!これ以上アタシに何を言わせようとしてんのさ!?察しろよ!!」
「悪いな、私はハッキリ言ってもらわらなければ分からない性質なのでな」
「いつも訳分かんない難しい事言ってる癖にこんな時だけ物分かり悪くなるな〜!」
「とりあえず分かる事は私はお前の隣にいて良いという事だな?」
「っ!!?きゅ、急に物分かり良くなるな!!」
「悪くなるなと言ったのはお前だ」
「もうヴィンセントなんか知らないし!ヴィンセントなんかその辺で昼寝して置いて行かれちゃえばいいんだ!!」
タッタッタッ!(ユフィは 逃げた!)
「・・・フッ、今度はちゃんと居場所があるようだ」
END
2022/02/11(Fri) 14:48
◆セルフ不老なこの世界で2(オペオムネタ)
「浦島太郎と言えばヴィンセントだよね。浦島太郎になった時の心構えとかある?」
「妙な事を聞く・・・」
「いーじゃんいーじゃん。何かない?」
「ふむ・・・己が生きた時代の価値観は捨てる事だ。時代は絶えず流れている。同じように価値観も形を変えている。今の時代の価値観に合わせなければ他者を傷付ける」
「なるほどね〜。他には?」
「お前は機械が得意であるから特に困る事はないだろうが最新機器に戸惑う事だろう」
「最新機器か〜。どんなんだろ?アタシめっちゃ触ってみたいかも!」
「それだけの好奇心があれば最新機器に適応出来るだろうな」
「ヴィンセントはとことん機械との相性悪いもんね」
「パソコンくらいは触れる」
「スマホはダメなのに?」
「複雑過ぎだ」
「そ〜んな事ないって!また今度教えてあげるって!」
「気が向いたら教えてもらうとしよう」
「教えてもらう気ないだろ。ま、いーや。それよかアタシ今思ったんだけどさ」
「何だ」
「アタシ達ってもしかして今不老不死体験中?」
・・・・・・
・・・・・・
「・・・かもしれんな。厳密には色々違うかもしれんが」
「でも大雑把にはそうでしょ?」
「お前がそう思うのであればな」
「じゃあそーいう事で。でもそっかそっか、不老不死ってこんな感じなんだ?なんか実感湧かないけど」
「浦島太郎状態になれば自ずと嫌でも実感する」
「やっぱ実感した時って怖い?」
「・・・私は深くは考えない事にした」
「ふーん・・・でもさ、今度はアタシやクラウドたちも一緒だよ」
「・・・」
2022/02/10(Thu) 23:10
◆セルフ不老なこの世界で(オペオムネタ)
異界の世界の青空の下、ユフィは芝生の上に座って両手をつき、ぼんやりと空を見上げていた。
その隣にヴィンセントが静かにやってきて問うてくる。
「酔いは治ったか?」
「んー、なんとか」
「そうか」
「あのさぁヴィンセント」
「何だ」
「アタシ達ってこっちの世界来てどれくらい経ったと思う?」
未だ空を見上げたまま質問してくるユフィにヴィンセントは二度瞬きをした後、その隣に腰を下ろして同じように空を見上げた。
「・・・これは根拠のない考えなのだが」
「うん」
「既に五年は経過している気がする」
「やっぱり!?アタシもそうだと思ってたんだよね〜!根拠はないんだけどさ!」
「ああ、根拠はないが何故だかそんな気がするのは何故だろうな」
「モグやマーテリアがしきりに五年五年って言ってるからかな?」
「そういえばやたらと五年という言葉を繰り返していたな」
「刷り込みってやつ?」
「だがそれに何の意味がある?」
「さぁ?でも五年か〜。五年経ったけどアタシ達外見とか変わらないよね」
「時の流れが違うのかもしれないな。私たちが持つ元の世界に合わせた体内時計は五年の月日の経過を感じていてもこの世界ではせいぜいで一週間や一ヵ月程度なのかもしれん」
「じゃあ元の世界に戻ったら軽い浦島状態になってるのかな?」
「可能性はなくはない」
「そっかー。ウータイとかマリンたちとかどーなってるんだろ」
「・・・」
2022/02/09(Wed) 23:04
◆異世界の空の下(オペオムネタ)
ユフィ「アタシたちって要は三年分の記憶が抜け落ちてるんだよね?」
シェルク「はい。ヴィンセント・ヴァレンタインと話した結果、そのような結論に至りました。ですが私はユフィたちと知り合うまでの三年の間の出来事は知りません」
ユフィ「ふーん。ところでさ、三年後のアタシってどーなってる?ティファみたいなセクシーくのいちになってる?」
シェルク「・・・何と言いましょうか」
ユフィ「いい、もういい。察した」
シェルク「で、ですが、ちゃんと健康的で女性らしい体型をしてましたよ」
ユフィ「下手なフォローはいらないって・・・他になんかない?」
シェルク「・・・勉強に励んでいました」
ユフィ「それ絶対嘘でしょ」
シェルク「毎日メロンパンを食べてました」
ユフィ「メロンパン大好きだけど毎日はない、絶対!」
シェルク「サッカーボールだけが友達でした」
ユフィ「アタシはどこのサッカー少年じゃ!!なんでそんなウソつくのさ!?」
シェルク「特に意味はないです」
ユフィ「ないのかよ!!」
シェルク「あ、でも一つだけ本当の事を思い出しました」
ユフィ「何さ?」
シェルク「携帯にヴィンセントの写真を収めたフォルダがある」
・・・・・・
・・・・・・
ユフィ「なななななななな〜に言ってんのさシェルクは本当にバカだな〜」
シェルク「声が震えてますよ」
ユフィ「だだだだいたい何でヴィンセントなんかの写真を・・・」
シェルク「携帯、見せてもらっていいですか?」
ユフィ「ヤダ」
シェルク「コール・ケイト」
ケイト「アタシの方が速いさ!」
シュバッ(ユフィの携帯をポケットから素早く抜き取る)
ユフィ「ぎゃぁあああああ!!!?かかか返せケイト〜〜〜!!!」
ケイト「シェルク、これどうすればいい?ていうか何すんの?」
シェルク「これから鑑賞会でもしようかと」
ユフィ「するなー!!!」
2022/02/07(Mon) 21:40
◆勇ましく凛として
風のように駆け抜け、雷のように敵を切り裂く。
大地を踏みしめる足の音は勇ましく凛々しく迷いがない。
大型手裏剣片手に戦う彼女の姿には誰もが見惚れ、また魅入るだろう。
現に今の自分だって思わず見惚れてしまっている。
勿論、周りへの警戒は怠ってはいないが。
「終わりっ!」
確信を込めた声と共に最後のモンスターが切り裂かれて星に還る。
彼女―――ユフィはふふん、と得意そうに鼻を擦るとくるりとこちらを振り返って得意気に言った。
「どーよ?ユフィちゃんのこの可憐で勇ましい戦いっぷりは!」
「・・・それがなければ台無しになる事はなかったな」
「はぁっ!?これも含めて満点でしょーが!」
「ないな」
わざと小バカにするように息を吐いて軽く首を横に振るとユフィがなんのかんのと喚き始めた。
とりあえず、その戦いぶりに心奪われていた事は誤魔化せたようだ。
ユフィの戦い方があんなにも人を引き付ける輝きがあるものなのはきっとその戦いに真っ直ぐな理由、『ウータイの為に』という尊い想いがあるからだろう。
今はこうしてWROに所属しているがそれも世界の為、ひいてはウータイの為に他ならない。
そんな大きな志と強い想いを持って戦うユフィの姿がヴィンセントには羨ましかった。
「・・・」
「ヴィンセント?どしたの?」
ケルベロスを見つめて沈黙するヴィンセントを訝しがってユフィが顔を覗き込んでくる。
ハッとなって我に返って「いや・・・」と視線を軽く泳がせていると剥き出しの肩に僅かな切り傷があるのを見つけた。
「ユフィ、肩を怪我している」
「え?ホント?」
「ケアル」
かいふくのマテリアを取り出して呪文を唱えると優しい光がユフィを包み、切り傷の痕を綺麗に消し去った。
「サンキュー!」
「今日の任務はこれで終わりだ。引き上げるぞ」
「はいよー」
上機嫌に鼻歌を歌う少女の後ろについて歩く。
自分の戦い方は今まで無駄なく隙なく敵を倒すタークス仕込みの暗殺術だった。
ある意味後ろ暗い戦い方だが別にそれを忌み嫌う事もなければむしろその戦い方のお陰で戦闘をすぐに終わらせられるのでやはり自分にとってはそれこそが最適だと思っている。
しかし、だからこそ大切なものを守る為の迷いのない勇ましいユフィの戦い方に惹かれるのかもしれない。
己の戦い方もそうなれるようにとその手始めとしてヴィンセントは小さな傷を負いがちなユフィを守る事を心に決めるのだった。
2022/02/06(Sun) 20:21
◆笑顔
じーっと頬を膨らませながらユフィがヴィンセントを睨んでくる。
「・・・何だ」
「ヴィンセントってさ、相変わらず仏頂面だよね」
「それがどうした」
「昔の事、ぜ〜んぶ片付いたのに相変わらず無表情だよね」
「タークスの頃の癖だ」
「その癖治らない?」
「さぁな」
「折角もう悩むものなんてないんだから笑えよなー」
「そう言っているお前が笑っていないがな」
「え、そう?」
「酷い顔だ」
「なんか物凄い悪意を感じるんですけど?」
「気の所為だ。とにかく笑顔ではない人間に笑顔になれと言われてもまるで説得力がないな」
「んー、じゃあ、こう?」
ユフィは笑顔を作ってみせるがそれは引き攣っており、全体的にぎこちない。
ともすれば変顔にもなりかねないそれにヴィンセントは思わず噴き出した。
「くくっ・・・!」
「あー!笑った!でもなんか腹立つ!!」
「お前の要求通り笑ったのだから問題はないだろう?」
「バカにされたような気がするんだもん」
「安心しろ、40%程度にしかバカにしていない」
「40%の悪意があるじゃん!!」
ムキーッ!と怒りを露わにするユフィにヴィンセントはまた小さな笑い声を漏らす。
この忍者娘がいればどれだけでも笑顔になれる気がした。
特に、ユフィが太陽のように笑っている時なんかは自然と自分も笑えるような気がするのだった。
2022/02/05(Sat) 17:49
◆パン
日用品を買って住まいに戻る時はいつも通るパン屋がある。
そこはユフィのお気に入りのパン屋で彼女は何かとあればそのパン屋で買い物をし、また新作のパンについての評価をしていた。
それを聞いたティファとマリンが翌日にそのパン屋に行ってユフィが美味しいと太鼓判を押したパンを買いに行くのが常だ。
しかしヴィンセントは特段パンに興味はない。
というよりもそもそも食という概念にあまり興味がない。
生きる為のエネルギーくらいの認識だ。
勿論、味の美味い不味いという多少の拘りはあれど、それを除けば食に対して然程の執着はなかった。
あるとすればコーヒーとワイン関係くらいのものだろうか。
だから今回もそのパン屋の前を通った所で何も感じないまま素通りするつもりだった。
けれど何故だろうか、何となく立ち寄ろうという気に今日はなった。
逡巡の後、ヴィンセントは己の直感に従ってパン屋に入って行くのだった。
「あ!これあのパン屋のパンじゃん!どーしたの!?」
ヴィンセントが帰宅した直後、ユフィがふらりと遊びにやってきた。
あの時の直感はこれを意味していたのかと思いつつ「何となくだが買ってきた」と適当な答えを返す。
「丁度食べたかったんだよね〜!ねぇねぇ、食べてもいい!?」
「好きな物を食べるといい」
「サンキュ〜!包丁とまな板借りるね!一緒に食べよ!」
「飲み物は?」
「ホットミルク!」
「分かった」
ヴィンセントは頷いてホットミルクと自分の分のコーヒーの用意を始める。
チラリと隣を盗み見れば鼻歌を歌いながらパンを切るユフィが目に入った。
(たまにはあのパン屋に寄るのも悪くない)
これからもユフィが美味しいと評価を下したパンを覚えておこうとこっそり心に決めるヴィンセントなのであった。
2022/02/04(Fri) 21:53
◆背もたれと背中にぎゅー
エースとデュース、ユフィとヴィンセントでチョコボに二人乗りしていた時の事・・・
ユフィ「ひゅーひゅー!お二人さん熱いね〜!」
デュース「ゆ、ユフィさん・・・!」
エース「うるさい・・・」
ユフィ「デュース、今度はアタシみたいにエースの前に座って凭れ掛れば?それはそれで座り心地良いよ〜?」
ヴィンセント「デュースならば軽いから凭れ掛かった所でエースの負担にはならないだろうな」
ユフィ「オイコラヴィンセント!まるでアタシが重いみたいな言い方すんな!」
ヴィンセント「事実重い」
ユフィ「こんにゃろ〜!」
エース「先に行くからな」
デュース「ではユフィさん、ヴィンセントさん、また後で会いましょう!」
ユフィ「うん!デュースはそれまでにエースに思いっきり密着しておきなよ〜!」
デュース「み、密着だなんてそんな・・・!」
エース「デュ、デュース!離れたら落ちるぞ!」
デュース「はっ!す、すいません!!」
エースに注意されて慌てて抱きつき直して無意識にエースの肩口に顔を寄せるデュース。
それを見て冷やかしの言葉を失ったユフィは呆然と遠くなっていく二人を見つめ続けるのだった。
ヴィンセント「冷やかすのも大概にしろ」
ユフィ「・・・」
ヴィンセント「ユフィ?」
ユフィ「へ?何?」
ヴィンセント「酔ったのか?」
ユフィ「あ、ううん、へーき。大丈夫・・・」
ヴィンセント「気分が悪くなったらすぐに言え。一旦降りて停まる」
ユフィ「うん、分かった・・・その時は後ろに乗るね」
ヴィンセント「ああ・・・?」
エースの背中に抱き付くデュースを見て、自分もヴィンセントの背中に抱き付きたいと思うユフィなのであった。
2022/02/02(Wed) 20:30
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