oofuri book

□好き、なんていわない
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好き、なんていわない。
けど、大好きだよ浜田のことが・・・


告って来たのは浜田のほう。
でも、俺は・・・言いたくもないけど浜田にベタボレで。
そばにいれるだけで、見てるだけで、少しふれただけで・・・想いが溢れそうになる。
まぁ、そんなこと浜田にいわないんだけど。
んでも。
いっつもしつこいぐらいベタベタしてくる浜田が、最近そっけない。
自業自得・・・か。
好きだって伝えたことないし、憎まれ口ばっかだし。
「浜田くーんっ!」
「あ、ミカちゃん」
浜田はモテる。
女子とよくしゃべるし。
あー・・・なんかムカツク。
なんだよ。
そう思ってたら、浜田と目があった。
浜田は俺をチラっと見て、ニコっと笑う。
俺は浜田をにらんだ。
だって、女とヘラヘラした顔でしゃべって・・・。
ムカツク!!
結局そんまま浜田と話さずに部活の時間になった。
「バカ浜田・・・」
そうつぶやいたら、ちょうどメールが来た。
ディスプレイに表示されたのは浜田の名前。
「今日一緒に帰ろ
校門で待ってるから!!」
正直ムカツいたから、ヤダってゆおうかと思った。
けどしゃべりたい・・・ってのは事実で。
だから
「分かった」
って一言だけ返した。
早く部活終わればいいのに。
会いたい、会いたい・・・。
嫌になるぐらい、アイツのこと好きなんだよ俺。
認めたくない。
分かりたくない。
でも思い知らされる。些細なことで・・・。
俺だけ、すんごい想ってるんじゃないかって思って、不安になる。
「バカみたい・・・」
ホント、バカだよ俺。
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