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□月を睨む夜
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イカレた月の唄 怯える星々の伴奏

あの優しかった月はもういない




さよならを決めた夜
僕たちは初めて同じ熱を共有したね

こんな穢れた身体を君にあげるなんて

本当はしたくなかったんだけど

僕ももういい加減
長いこと君に焦がれていたから

艶めいた夜に抗えなどしなかった

ありがとう

君の色を
硬さを
温かさを
味を
匂いを
僕は忘れない



今もまだ月を見上げる度君を思い出し
心は潰れそうで 挫けそうだ


それでも僕は生きていく

もう、誰かを愛することはできないだろう

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