お題

□暗めのお題―文章―
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■それを愛だとは思わなかった
(だって私は愛玩奴隷)
■君の名前を呼びたかった
(偽りの名ではなく、本当の名前を)
■泣いて、叫んで、苦しみに酔って
(それを言い訳に全てを棄てた)
■君と僕とで重ね続けた罪という雲
(まだ幼かった僕たちは、免罪符を手にする術を知らない)
■大丈夫ね、なんて聞かないでよ
(大丈夫よって答えるしかないじゃない)
■愛し方は知らないのに、始め方は知っていた。
(―ただこの手を、振り払うだけ)
■笑い方すら忘れた君が大好き。
(でもそろそろ飽きてきたけど)
■刃にぶら下がる蜘蛛の糸
(その糸に操られ、僕らは踊る)
■安寧の壊れる瞬間
(吹き飛んだ君の首は、愛を囁く口の形で止まっていた)
■未読メール87件 不在着信373件
(一秒刻みの愛にむしろ感動)
■弱音と涙は笑顔に隠す
(大丈夫。僕は一人でも生きていける)
■この痛みには気づかないフリをして。
(君の前では笑顔でいたい)
■無邪気そうに笑う少女たちとすれ違い。君は苦く笑った。
(あんなのは、夢だけで十分)
■さようなら、さようなら。
(次会うときは敵同士)

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