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□月以外笑わない
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軍に来て数ヶ月。

何度目かの脱走に失敗して、警備兵に連れ戻される二人。


この後ひどい懲罰が待っています。



諫たんはね、もう結構早い段階から親が助けに来るという希望を諦めてるんです。
軍の権力者が諫を組み敷いてるときにそう言ったから。


でも草介はまだ親が助けに来てくれるという幻想を捨て切れてない。
だから何度も抵抗したり、脱走を企てて実行している。
諫はもう無駄だってわかってるんだけど、草介を傷つけたくなくてその無駄な行為に付き合ってる。


けどもうどんな手も尽くして、いい加減助けに来れるだけの時間も経って。

ようやく草介もここから逃げられないんだという現実に気づいてしまった。

諫は絶望した草介を抱きしめて慰めてやりたい。でも両手が拘束されていてできない。ってこの人もこの人で苦しんでる。
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