戦国×現代novel

□一輪の花3
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最近、天井裏がやたらうるさい。

どうやらオレの視察をしてる鼠でもいるらしい。

・・・全部、全部、こいつの寝相の悪いせいにしてしまいたい。

真田幸村。

こいつが来てからオレの安眠がなくなってしまった。

まあ、オレが勝手に置いてるんだが。


一輪の花3


暇だし少し遊んでやろう。
政宗はそう思って、羽織を着て幸村の寝床まで来た。

結んでいる長い髪の毛はさすがに寝るときは取ってあって、長い髪が布団に散っていた。
その当の本人は、幸せそうな顔で寝ていた。
政宗はその幸村の鼻を摘んでみた。

「ん〜・・・」

すると、少し苦しそうな顔をする。
政宗は、それが少し楽しくなって、今度は首筋に手をすべらせた。

「・・・っ」

やべえ。コイツいじんの面白い。
政宗がそう思って、手を鎖骨あたりに滑らせたそのとき。

「くすぐったいでござる!!」

幸村が起き上がる。

「おー・・・。もう起きたか」

「何をなされておるのか!ハレンチでござる!」

「何もしてねえだろ。ただ少し遊んでただけ・・・」

「人で遊ばないでほしいでござる!」

「人で遊んでその反応をじっくり見るのがオレの楽しみなんだよ」

この人、ドSだ。
幸村はそう思った。
そして幸村は、正直なのでそのまま政宗に言ってしまった。

「伊達殿は・・・ドSでござるな」

「は?どえすって何だ?」

「とてつもなく意地悪な人のことでござる」

「Sadistのことか?」

「そう!多分それでござる!!」

政宗の言った英語に指を指してうなずく幸村。

「まあ・・・否定はしねえけど・・・」

「というか、何故戦国武将が英語を話すのでござるか・・・」

「南蛮文化は覚えといて損はねえからな。国際文化も大事なんだよ!」

政宗がそういったそのとき。
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