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□蒼い竜と紅い虎５
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えー、皆さん。
どうもお久しぶりです。
猿飛佐助です。
今日は、何かよくわかんないけど、ナレーションを乗っ取っちゃいました。
嬉しいやら哀しいやら。
よくわかんないんだけど、とりあえず今日はオレたちのごくごく普通な日常をお送りしたいと思っております。
ま、普通ってったってこのバサラ学園に、皆が思ってるような普通なんて一つもないんだけど。
ま、とりあえず知りたい人はどうぞ。
…後悔はしないでよ？
オレ様忠告したからね？どうなっても知らないよ？
蒼い竜と紅い虎５
只今現在午前8時15分。
朝のホームルームまであと10分。
オレ様とオレ様の主・真田幸村(オレ様は真田の旦那って読んでる)は、割と余裕かまして8時には学校に来てる。
そんで、そのあと10分後くらいに仲がいいのか悪いのか、生徒会長の毛利元就と西海の鬼と恐れられている長曾我部元親がやってきた。
(通称・ナリちゃんとチカちゃん)
「よーっす佐助、幸村」
「おはようチカちゃん、ナリちゃん」
「おはようございまする、元親殿、毛利殿」
「…ふん」
律儀に挨拶するチカちゃんとは違って、鼻であしらったようにするナリちゃん。
でももう2年も同じクラスなんだから、それが挨拶なんだってことはもうわかってる。
多分、疎い真田の旦那もわかってると思う。
ナリちゃんって、素直じゃないよねえ。
俗にいうツンデレって奴か。
チカちゃんはツンデレが好みなんだね、なるほど。
そんでナリちゃんはヘタレが好き、と。
…別にヘタレが好きって訳じゃないか、チカちゃんが好きなんだよね。怒らないでよ。
そしてその後、竹中半兵衛と一緒に前田慶次もやってきた。
この2人は主に前田の風来坊が竹中の旦那に引っ付いてたんだけど。あえて面倒くさいからスルーしよう。
「おっはよー！」
「うす」
「…おはようございまする、前田殿」
真田の旦那は何か少し詰った挨拶をした。
どうやら前田の風来坊は苦手らしい。
何でって聞いたら、「ハレンチでござる」の一点張り。
ハレンチな奴なら旦那の一番近くにいるのにって言ったら「政宗殿を侮辱するか！」ってすんごい真剣に怒られた。
…旦那って恋人馬鹿だよなあ…。