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□蒼い竜と紅い虎1
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「…そいつ、ただのアホだろ!そんな奴がここで教師やってていいのかよ!!」
「いやーでも英語教師なんでしょ?一応外国人だし…英語はペラペラだからしょうがないでしょ」
政宗はそのわけのわからない言葉に逆切れした。
「わかった!あいつシメる!オレがアイツの人生終わらせてやらぁ!!」
政宗がどこからか木刀を取り出し、教室を出て行こうとした。
しかし。
「伊達くーん!!!!」
「…やっぱ無理」
政宗はあの女子の歓声に負け、おめおめと戻ってきた。
「でもさ、いいんじゃない?それはそれで」
突然こんなことを言い出したのは慶次だった。
「何で?」
「だってさ、人間ってのは恋してるときが一番輝いて見えるんだぜ?今は皆輝いて見える!これって、超いいことじゃね?」
「Shut Up!」
政宗は慶次の頭を木刀でしばいた。
「…まず風来坊の意見は、元々常時ザビー教みたいなもんだから却下」
佐助がそのあとそう呟いた。
「旦那はどう思う?」
そして今度は幸村に聞いた。
「こっ…こっ…!!」
幸村は顔を真っ赤にして怒らせているように見えた。
しかし。
「恋とはハレンチ極まりないでござるぅぅぁぁぁぁ!!!!」
ただ単に初心なだけであった。
「…旦那もある意味意見できないから却下だね」
佐助はそんな幸村にため息をつきながら呟いた。
「独眼竜は?」
「まずこれ以上ないって程に痛みつけてそれからジワジワと痛みつけて痛みに向こうがなれてきた頃に殺す」
「やり方がバイオレンスだから却下」
もうウチの連中にはまともに意見できる奴がいないのか。
何でそう愛に走ったりハレンチだと叫んだり、バイオレンスに走るのか。
「…チカちゃんは?ナリちゃんずっとあのままでいいの?」
「よくねーよ。…けど…」
元親が苦しげに呟いた。