短編

□太鼓魂
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キンコンカンコン

6時間目が終わるチャイムが鳴り終えると教室がざわつき始める。
HRも終わり、今日は掃除当番もないので、3人で早速ゲームセンターへ向かった。

雨だという事もあり、ゲームセンターの中は学生でごった返していた。

「うわ〜人いっぱいだね。」

「ホントッスね。」

「雨だかんなぁ。」

「そうですね。クフフ…みんな暇なのでしょう。」

ん?今なんか独特の笑い声の奴が…
いや気のせいだよね、だってここ並盛区域だし。
黒曜のアイツがこんな所に居るわけ…

「さぁ、太鼓の達人はどちらですか?」

「居たーーーー!!」

頭にはナッポーの房を付け、目には六の数字…
こんな変態、骸しかいない。

「誰が変態ですか、綱吉君。」

「心読むなよ!ってか何で黒曜のお前がここに居るんだよ!」

「決まっているじゃないですか。綱吉君と太鼓の達人をするためですよ。」

「んな!?なんでお前が太鼓の達人のくだり知ってんだよ!」

「それは綱吉君の体に盗聴器を…あ、いえ、綱吉君の事なら何でも分かるんです。」

クフーッと笑う骸に俺はこれでもかってくらい鳥肌が立った。
いや、ホント、勘弁してください。

「盗聴器とか、テメェ何羨ましいこと…あ、ゴホン、何羨ましいことを!」

「いや訂正出来てないから!2回言ってるから!」

正常だと思っていた獄寺君までもが変態化しちゃってるよ!
変態って感染すんの!?

「獄寺はまだ盗聴器つけてねぇの?俺はもうとっくの昔に付けてんのなー♪」

「何ーーーー!?」

出たよ、山本のサラリと問題発言!
ってか俺って盗聴器2個付けられてて気づいてないとか、そうとう馬鹿!?
つーか何処に2個も付いてんだよ!!

「クフフ…そうですね、そんなお馬鹿な綱吉君も可愛いですね!」

「だから勝手に心読むなって!」

「あーでもツナ、2個じゃねぇぜ?」

「…へ?」

「3個だよ。僕も忘れないでくれる?」

この声は…
おそるおそる振り返ると、漆黒の目をした風紀委員長が立っていた。
何故か口をへの字に曲げて、不機嫌な顔をしていた。

…しかもサラッと爆弾発言しちゃってくれてますよ!!

「チャオッス。全員集合したみてぇだな。」

「リ、リボーン!」

不意に頭上からリボーンの声が聞こえた。

「今からお前達には勝負をしてもらう。」

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