短編

□こんにちは、それでは。
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ガラッ

「こんにちはー」

「…は?」

今日は世間一般では休日の日曜日で、俺にとっても休日だった。
買ったばかりのRPGのゲームを進めようと少し早起きして、画面に夢中になっていた頃、窓から不法侵入者がやってきた。

「どーも。ミーはフランと言いまーす」

「誰!?え何、カエル!?」

「だからミーはフランですー」

いや、名前なんて聞いてなくて、その頭の被り物を見て言ったんですが。
状況が全く把握できず、コントローラーを持ったまま、俺は固まった。

「おーい、起きてますかー?おーい」

最近俺の周りは変な奴が増えた。
確かにものすんごく増えたけど、こんな奴は知らない。

「チャオッス」

「あ、リボーンさんだ。どーもフランでーす」

「見かけねぇ面だな。どこのモンだ?」

「ヴァリアーの新入りですー」

「「は?」」

珍しくリボーンと声が合った。
目の前のカエルはヴァリアーの一員と言ったが、先日のリング戦に居なかったハズ…
新入りということは、文字通り新しく入ったとでもいうのだろうか?

「あー言っちゃいけないってベルセンパイに言われてましたー。忘れてくださーい。」

「え、ベルセンパイってあのベルフェゴール!?」

聞いたことある名に大きく反応した。
チラリとリボーンを見ると、何を考えているか分らない表情をしていた。

「と、とにかく君はヴァリアーの一員なのは分かったけど、俺に何の用?」

「あーその前にミー未来から来たんでーそこ重要視して下さーい」

「「は?」」

またもリボーンと息が合った。
今日は二度も合うとは珍しいな、なんて呑気に考えている場合じゃなかった。
何!?未来から来ただと?

「俺は付き合いきれねぇ。」

そう言ってリボーンは部屋を出て行ってしまった。

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