短編

□車とキーとひばり先生
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*始まり

「今日から新しい生徒、二人入ってくるからお前達に担当してもらう。」

そう言ったのは上司であるリボーンだ。

「骸、お前は凪という生徒だ。」

「おやおや女の子ですか。」

「そして雲雀お前はこいつだ。」

写真に映るのは今年18歳になったばかりのはずなのに、中学生かのような幼い風貌。

「沢田綱吉だ。」

雲雀は厳しい先生で有名な為、不良の担当になることが多い。
しかしこれから担当する生徒は最も毛嫌いする弱そうな草食動物。

「…は、どうしてこんな弱そうなのを担当しなきゃいけないの。」

不服で不服で仕方がない。
機嫌悪そうに上司に言った。

「お前が有名過ぎて不良がこの学校に来なくなったんだ。」

「いい事じゃない。」

「よくねぇ。不良でもお客様なのに…お前のせいで客が減ったんだ。暇だろ?ドジそうなこいつの担当決定だ。」

「…」

指図されるのは嫌いだが、この上司には逆らえない雲雀は黙るしかなかった。

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