短編

□車とキーとひばり先生
21ページ/21ページ


*学科テスト

待合室の端には生徒が勉強出来るように机と椅子が置いてある。
そこに綱吉は腰掛け、教科書を開き勉強を始めた。

君は引っかけ問題に簡単に引っ掛かる、そう先生に言われた。
免許の学科というのは一つの問題が何通りにも広がる。
例えば“ここは一時停止しなくてはならない”や“ここは一時停止しなくていい”、“ここは一時停止しなくてもいいが安全を確認しながら走行しなくてはならない“等。
そういう問題に引っ掛かりやすいのだ。
かといって疑わず答えてしまっても間違える。
ただ暗記すればいい、なんて教科書通りにはいかないのだ。

(社会とか国語とかみたいな暗記系も、数学や英語の応用系どっちも苦手な俺には難しすぎる…)

でも、夜遅くまで何時間も雲雀先生が付き合ってくれたんだ。
絶対に次で合格しないと。
もし落ちてもまたお金を払って受ければいいのだが、次で合格して先生に褒めてもらいたい。
頑張ったね、って笑ってほしい。
綱吉は必死に勉強をした。


★ちなみにテストはパソコンがランダムに出題するタイプなので、雲雀先生は答えを教えてた訳ではありません。
だからツナは必死に勉強しています。笑

.
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ