半熟×検索
□隣どおしアナタと♪
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予想外の歌詞に思わず叫んでしまう翔太郎。
―今までの俺のトキメキを返せ!!
「び、びっくりするじゃないか!!」
「あ、悪ぃ…」
いきなり叫ばれたフィリップは、心底驚いたらしい。
彼も少々声を荒げた。
「や、でも今のは仕方無いだろ」
「何故だい?」
フィリップは少々むくれた様子。
いじけたようだ。
(ぬ"ぁッ///←)
翔太郎は声に成らない叫びを心に反響させつつ、それを悟られないように続けた。
「何故って、そりゃ…今まで調子良かったのに…」
「"カツサンド"はねぇだろ…」
「だって…カツサンドだったんだから仕方ないじゃないか。」
「何言ってんだよ。お前ちゃんと検索したのか?そこは……、」
と、そこでおかしいと思う。
フィリップの検索が今までに間違った事が無いからだ。
…検索に間違いは無いはず。
だとしたら……、
「フィリップ?お前…何を検索したんだ?」
「ん?キーワードかい?」
自分が興味を持った事を、翔太郎に聞かれたのが嬉しいのか、フィリップはニコリと笑った。
「それは…―」
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