半熟×検索


□隣どおしアナタと♪
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「…フィリ、プ……?」

先ほどとは違う雰囲気を纏うフィリップに、翔太郎は戸惑う。

そんな彼にフィリップは微笑み掛け、キュッと抱き付いた。


「…っな///」

「ほら…こんな風に…、ね?」


フィリップは抱き締めながら翔太郎の髪をすく。


「…隣に居るだけの"サクランボ"より…、僕はこっちが良い。」




「触れ合っている方が…、良い」

「……フィリップ…///」


フィリップは腕の力を緩め、お互いの顔が確認出来るだけの距離をとった。

「…翔、太郎…は?」

「…俺?」


「ぅん。翔太郎は…、どっちが、良い?」



―どっち

つまり、
"サクランボ"か
"カツサンド"が、どちらが良いかと言う事だろう。



「―…そんなの…、」

最初から決まっている。


翔太郎はフィリップを抱き寄せた。

「俺も、こっち…だな。」


「翔太郎…///」

フィリップも嬉しそうに、再び翔太郎を抱き締める。






「フィリップ…」

「ぁ…翔た…、」

言い終える前に、翔太郎はフィリップの後頭部を自分の方へ引き寄せ…


「―ン…、」
「…、っ…ん…ぅ、ふ…、」

触れる方が良いと言うフィリップに、深いキスを送った。


「…ッ、ハ、ぁ…しょぉた…ンむ」
「ハ、ァ…フィリップ…ッ、」

お互いの呼吸さえ許さない程に…





「―ッぁ…ハァ…しょ、たろぉ…」

「ふ…、お前の耳コピも、あながち間違って無かったみたいだな…?」


身体に力が入らなくなってしまったフィリップを、翔太郎は自分の片膝に座らせる。


「疑って悪かったよ…」

座っているせいで自分より目上にあるフィリップの頭を撫でてやると、フィリップは翔太郎の肩へと顔を押し付けた。

「ふふ…当然だよ……、僕、の耳コピは…完璧だ。」

「よく言うぜ…」


―…クスクス

とても小さな声で、2人は笑い合う。



「……ねぇ?翔太郎…?」

「なんだ…フィリップ…?」



「これからも…僕達、…"カツサンド"の様でいたいね…?」

「…、あぁ……」




―カツサンド…―

それは思わず笑ってしまう響きであるけれど

今の2人には、とても甘い言葉に感じられた…―



END

→おまけ☆あとがき
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