半熟×検索


□隣どおしアナタと♪
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今日も依頼が無く、のんびりと過ごす2人。

翔太郎は珍しく読書。
勿論、内容はハードボイルドについて。

そしてフィリップはと言えば、ベッドに横になり…。


「手ぇ帳ー開くとーもぉ〜、2年経つなぁ〜て〜♪」

「古っ!?煤v

…歌を歌っていた。


どうやらフィリップの気紛れな検索にヒットしたらしい。


「おっ前、何故に今そんな古い歌?」

「やぁっぱ、実感するね〜♪」

「無視か!!!!」

―検索に夢中なフィリップに声が届く筈も無いか…。


などと突っ込む翔太郎も、実は初めて聞くフィリップの歌声にドキドキとしていた。

歌いながら時々「いぇいっ♪」とピースサインを送ってくるものだから、実際とても嬉しい。


―そんでもって可愛い…///

結局、フィリップバカな翔太郎。



フィリップは意気揚々と歌い続け、翔太郎はそれを聞きながら終始笑顔(ニヤニヤ)でいた。


そしてサビが近付く。



「―…だって多いんだもんっ♪」

―"もんっ"って…///

翔太郎は机を叩きたい衝動に駆られるが、歌の邪魔になってしまうので抑える。


「愛し合う〜♪」

フィリップは歌いながら瞳で翔太郎を捕らえた。

頬がほんのりと赤い様に感じられる。

フィリップは自分と翔太郎を、この歌と重ねて歌っているのだろう。

「ふた〜ぁり〜♪///」

「フィリップ…///」

翔太郎もつられて赤くなってしまう。

―フィリップ…、お前なんて可愛いらしい事をぉ!!///

「幸せのぉ〜空〜♪」

フィリップも翔太郎の頬が色付いた事に気付き、照れた様に笑った。





「隣どおし…」

フィリップは人差し指を立てると、翔太郎へと向け……

「アナタと…♪」

「っ!!!!///」


その指は流れる様にフィリップへ向き。

「アータシ…♪」










「カツサンドぉ〜♪」

「なんでだぁああぁあ!!!!!?」




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