半熟×検索
□フィリップの年初☆検索
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「…。」
さっきのテンションは何処へやら。
「まぁ、そう落ち込むな…」
スルリと頭を撫でると促されるままに、フィリップは素直に翔太郎を見上げる。
そんな可愛らしいフィリップにニコリと微笑み掛ける。
「俺がお年玉、やるからよ。」
「!」
「ありがとう、翔太郎っ!」
「おわっ///」
フィリップは満面の笑みで翔太郎の首に腕を絡めた。
「ぁ…フィリップ?」
「ふふ…、僕、もらってみたいと思っていたんだ、お年玉っ」
「そう…か。」
翔太郎もフィリップに腕を回す。
お互いの存在を近くに感じ、心臓が速打ちする。
暫くそうしているとフィリップの腕が少々緩み、ジッと翔太郎を見詰めた。
「……?フィリップ??どうかし………ンむっ!?///」
「ん、…///」
気付くと唇に感じた柔らかな弾力は離れ、目の前には頬を紅に染めたフィリップがいた。
「フィリ…、プ?」
「僕…の……、ら…」
「…え?」
「今、の…僕からの、お年…玉、だか…ら」
「…っ、」
思わず翔太郎はフィリップを掻き抱いた。
「本っ当に、お前、は…っ///」
答える様にフィリップも腕に力を込める。
「嬉しい…かい?翔太郎?」
それを聞くか…、と翔太郎はフッと短く息をはく。
「…ンなの、当たり前だろ?」
翔太郎はフィリップの耳元に唇を押し当てた。
「超、嬉しい。」
「……そぅ、か///」
「あけましておめでとう、フィリップ」
そんな翔太郎にフィリップはくすぐったそうに肩を揺らした。
「ふ…///こちらこそ。今年もよろしく、翔太郎」
「…あぁ」
―2010年…
今年もこの街は
平和であろう…
end
→おまけ