†異世界†
□-僅かな距離-
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世界には二種類の人間が存在すると、彼は言った。
『フツウ』の人間と
『異色』な人間。
その二種類がいると、彼は真っ白な衣服を翻しながら言った。
異色な物は虐げられて、フツウな物は生き残る。
いつからか、自分の中にあった世界の法則。
彼はそれを鼻で笑った。
異色な彼は、異色な事を誇っていた。
白い装束を纏う、美しい彼に自分はいつからか惹かれていた。
月日は自分達を引き連れて刻一刻と過ぎる。
お互いの間にある距離。
それは‥‥一体‥‥‥‥‥。
〜僅かな距離〜
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