どマイナー夢

□確かめたい
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疑問が、ひとつ。

ピアスホールは性感帯、らしい。(友人が言っていた)
なら、刺青はどうなんだろう。


じーーーーー
見つめ続けると、牧さんが振り返った。
視線に気がついたらしい。
あ、と思って愛想笑い。
忙しい牧さんはその笑いにちょっとだけ首をかしげつつ、仕事に戻る。
そしてまた見つめてみる。
どうしても、気になる。
(まだまだそういうことに、興味があるお年頃ですから)
(別にエッチなわけではない、と信じたい)


じーっと見つめて、触りたい欲求が湧き上がってくる。
疑問がどうと言うよりも、まず触りたいのかも知れない。
きっと私とは違う、少し硬くて筋肉質な腕。
焼けた肌に、主張する刺青。


ーーーさわりたい


これは、 女 の内側から湧き上がる欲求なんだろうか
目を離せない。
ただ、指先でも目でもすべてでも、感じたい。


ーーーさわって、感触を…熱さ、肌を。…牧さんを、確かめたい


「…うーん」


頭の中は牧さんでいっぱいになって、ピンクが支配する。
身体は感度が高まっているのか、全身で牧さんを感じとろうとアンテナを張っている。
なんか、変態みたいだ。
(こんな風になるなんて、初めてだ)
(今までこんなことがなかったのは、恋じゃなかったから?)
(でも、ちゃんと、好きだったのに)
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