どマイナー夢

□前方不注意。
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前方不注意。



初めて見たとき、なんて綺麗な人だろうと思った。


綺麗だと思ったのは、光を反射させて煌めく金髪。
鈍く重いような、でも真逆に透き通った緑の瞳。
数多く空いたピアスに、柔らかな弧を描く口元。

ただ、綺麗だと思った。
まるで、同じ人間(ひと)じゃないようで、
とても
とても
心から綺麗だと思った。
怖いくらいに、綺麗だと。


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