どマイナー夢

□後ろめたさが見つけた本音
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とか思っていたら、前日になってました。


「えー…どうしよ…」

「なにが?」

「っぅ、にゃっっ!」


後ろからいきなり聞こえた声に驚いて振り返ると、(…あー、何でこのタイミングなんだろう)牧さんだ。
私の驚きように驚いたらしくてちょっと重心が後ろに下がっている(逃げの姿勢?)。


「なんだあ そんな驚く…」

「や、…驚きますよ いきなりだったんで」

「あー そりゃそうか」


後ろめたい。
視線があげられない。
…どうしよう。


「…なに?なんか…」

「あーー…え、っと」


困った。
付き合っている人に(…付き合ってるよね?多分。告白も したし)言いづらい、こと。
どうしよう。
…どうしよう。


「あ、…(ん?)」


牧さんの手が、頭を撫でた。
…牧さんは、私の頭を撫でるのが好きらしい。
付き合ってから、何度もされていて、もう当たり前になっている。


「…言いたくないなら べつにムリしなくていいよ(本心は 隠さないと)」

「……(どうしよう。…甘えて しまいたい)」


牧さんはいつも大人の余裕を持っている。
私との年の差は気にしてないと言っていたけど、こう言うときはすごく距離がある。
距離を開いているのは、牧さんなんじゃないだろうか。
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