どマイナー夢
□真実の物語
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「この神さまは天使を愛し、そして天使が2人の結晶として子供を産んだ」
「その子供は神の力によって生まれた存在。…ようは、魔力を持った存在だった」
「なあナツメ。…俺たちは、おまえの父親によって生まれた存在だ」
「………ぇ?」
真剣なガレットさんにアランさんにシドさん。
…魔力を持った存在?
それ=俺たちだとしたら…。
「ナツメ、…俺たちは魔術使いだ」
「…っ」
「そして、ナツメ。
ナツメは俺たちと同じように神さまに命をもらった存在。
…ナツメは俺たちの先祖である魔術使いを産んだ神の子孫、なんだ」
「………???」
「……すごい間抜けな顔してる」
シドさんが私の頬に触れて、形を確かめるように撫でる。
それは一週間前に神さまの絵に触れたときのような…。
そんな繊細さで。
「…ナツメ…?」
「…わ、…私は、本当に…?」
「ああ。…あんたの母親の言った通り。神さまの子どもなんだよ」
「そ、んな…」
頭の中がおかしくなりそうだった。
だって魔術使いなんて聞いたことがない。
それに私が神さまの子どもだなんて…。
そんな、非現実的な…。