どマイナー夢

□真実の物語
2ページ/5ページ

「この神さまは天使を愛し、そして天使が2人の結晶として子供を産んだ」

「その子供は神の力によって生まれた存在。…ようは、魔力を持った存在だった」

「なあナツメ。…俺たちは、おまえの父親によって生まれた存在だ」

「………ぇ?」


真剣なガレットさんにアランさんにシドさん。
…魔力を持った存在?
それ=俺たちだとしたら…。


「ナツメ、…俺たちは魔術使いだ」

「…っ」

「そして、ナツメ。
 ナツメは俺たちと同じように神さまに命をもらった存在。
 …ナツメは俺たちの先祖である魔術使いを産んだ神の子孫、なんだ」

「………???」

「……すごい間抜けな顔してる」


シドさんが私の頬に触れて、形を確かめるように撫でる。
それは一週間前に神さまの絵に触れたときのような…。
そんな繊細さで。


「…ナツメ…?」

「…わ、…私は、本当に…?」

「ああ。…あんたの母親の言った通り。神さまの子どもなんだよ」

「そ、んな…」


頭の中がおかしくなりそうだった。
だって魔術使いなんて聞いたことがない。
それに私が神さまの子どもだなんて…。
そんな、非現実的な…。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ