どマイナー夢
□それを、望む
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でもずっと前からサギさんが女の人に興味がないことは
十和ちゃんもわたしも知っていて
しかもサギさんは、わたしたち双子の伯父さんで
だから、
だから。
諦めなきゃいけない、んだ
どうあったって
どれだけ好きでも
どれだけラブがあふれてても
「…馬鹿みたい」
「棗、」
「なんで、こんな…。こんな、頭がおかしいんじゃないかと思うくらい
すごく好きで、好きで、好きで好きでたまらないのにっ!
好きなのにっ、こんな、、寂し、い…っ、いたい、想いをっしないといけないの…っ?」
「棗、っ」
絶対に振り向いてくれない人
最初からゴールは見えているのに
なんで、こんな風に
感情は止まることなく 動き続けて
もっと好きになんて なりたくないのに
これ以上 気持ちを攫わないでほしいのに