コナン夢

□きみ攻略マニュアル
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同級生たちの中にはさっすが工藤良いこというじゃん、と感心するようにうなずく者たちもいた。
けれどその影でチームメイト達は心の中でこう思っていた。

ーーーそこまで分かってるんなら、早く毛利とくっついちまえばいいのにな…

新一と棗は付き合っていないことが信じられないほど、カップル然とした仲の良さだった。
毎日一緒に登校し、同じクラスでいつも仲良く、喧嘩知らずの幼なじみ。
練習前も練習後も試合の日まで仲むつまじく笑い合っておきながら、まだ付き合っていないというふたり。
新一の片思いはもうバレバレなのであとは告白だけだと誰もが思っているのだ。
ここまでしっかりと恋愛談義を話すことが出来るのなら、告白だって簡単だろうと思ってしまうのはいけないことだろうか。


「…俺も頑張るから、工藤も頑張れよ」


先ほど新一の言葉で心を入れ替えたチームメイトの一言で、その日の部活は終了となった。
だが投げかけられた言葉の意味を考え続けていた新一は、着替え終わっていたにも関わらず一番最後に部室を後にしたという。








>まったく…早くくっつけよ。俺は中三の間にくっつくに賭けてんだからよ!
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