□飛行石の光と、笑顔の輝き
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だが、ひどい空気を打破してくれたのがナツメなら、ひどい空気を作り上げるのも彼女だった。
ナツメは2人を見て少し考え、そして決意したように2人に向き直った。

「…あの、お父様、ムスカさん」

「なんでしょう?」

「なんだ?ナツメ」

「その王国のこと、私にも教えてください…!」

空気がピシリと固まった。

ナツメが核爆弾にも匹敵する発言を落とすと、にこやかだった将軍の顔は凍り付く。
ムスカは変わらずの飄々とした顔だ。
だが将軍はキラキラと瞳の輝いている娘に何も言えずムスカの顔を見やる。
やはり顔を見るだけで腹が立つが、娘のたっての願いならばしょうがない。

将軍とムスカはアイコンタクトで停戦協定でも結んだのか、ナツメに向き直って
優しい笑みと共に肯定の言葉を彼女に差し出した。





飛行石の光と、笑顔の輝き
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