COWBOY BEBOP夢(完結)
□2
2ページ/3ページ
外に出掛けたいと言ったら、ダメだと一言で却下された。
理由を聞くと、
「今住んでいる場所は廃屋で勝手に住んでいる。
しかも他にも住んでいるやつがいるからそいつ等に見つかるとやっかいだ。
服も身体も命も奪われても文句がないなら出掛けろ」
と素っ気なく言われた。
しかも私を見ることなく。
ものすごく腹が立ったし、なんだこいつ!とも思ったけど
今の私には頼れる人も、頼れる場所もなくて、
どんなに変質者に見えようがまだ手を出されていないわけだから
ここにいるしかない。
(手を出されたら、どうにか頑張って逃げ出すけれど)
そう。
時空を越えちゃったとしか思えない私にとって、
この部屋も、この場所も、ヴィンセントも、受け入れるしかないのだ。
それがどんなに憂鬱を伴っても。
>憂鬱って言うか、もう鬱だよ