COWBOY BEBOP夢(完結)

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中断させて申し訳ない気持ちと、彼と同じ事が出来ることが嬉しい気持ちがまぜこぜになる。
でもやっぱり嬉しい気持ちが大きくて。

ガタンと音を鳴らして椅子を立つ。
そしてヴィンセントが座っているソファへ腰掛けた。
ヴィンセントは私を見ているくせに私を透かして向こう側を見ているようだった。
だけど私は無理矢理に目と目を合わせた。
ヴィンセントは少し驚いたような顔をして、そして目を細めた。


「お手本、見たいな」


そう笑うとヴィンセントは、なんだか諦めたような目をしてソファを立った。
ソリタリアへ向かう彼の背中を見て、
驚いた顔が見られて嬉しかった。
だけど遠すぎて悲しすぎる背中が苦しくて。



成功したはずのいたずらは、私に後悔を連れてきた。







>後悔先に立たずって、意味を知ったよ
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