詩・短文
□その他
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今日は俺の誕生日。
って、俺自身も忘れてたが。
『煙草』
探偵には中々お洒落なライターをもらい(意外と気が利いてるなガキのくせに)
あの化け物には『誕生日に靴をなめさせてやる』などと言われ、ブチギレた
事務所に来たときにいつの間にかコーヒーが用意されていて、飲んだらいつもより美味かった(探偵か？)
オッサンには誕生日祝いにゲームを教えてくれとせがまれ
あの兄弟には誕生日祝いの言葉の共に皮肉を言われた
ようやく一人になって…
もらったライターで煙草に火をつける
しばらくぼうっとして
ふと思う
社長はどう祝ってくれたっけかな？
ものなんてくれちゃいない。
だが、一応祝いの言葉はくれた気がする
いつもと変わらない笑みを浮かべて
煙草の煙のなかに
その時と同じ、悪そうな笑顔が見えた気がした。
end.
→後書き