詩・短文

□FIND THE WAY
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 青い影は幼女を見て目を細め

 口端を上げました。

 そして しゃがんで

 こう言い放ちました。


 『貴様の父親は死んだ』


 あれ?
 
 なにいってるの?

 だってさっきまで


 うそだ!

 だって

 さっきまでここにいたのに

 ここに…


 …今日放課後約束したのに

 また一緒にパフェ食べるって

 料理作ったげるって

 約束したばっかなのに!

 何でそんなこと言うのよ!!

 アンタなんか大っ嫌い!!!


『やれやれ。手間のかかる…』

 しゃがむのをやめた青い影は

 高校生へと成長した幼女を

 涙を流して睨む少女を

 真っ直ぐ見つめていました。


『信じないのなら別にかまわん

 我が輩には関係ないことだ 

 だが
 
 貴様は今一人なのは真実だ。

 違うか?

 
 貴様は この暗闇の中

 どの道を歩くのだ?』

 
 青い影は緑の目を少女に向け

 笑みを浮かべて尋ねました。


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