インフィニット・ストラトス

□独りの孤独
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俺はとある事情があってIS学園に転入させられた男子生徒なのです。

入学早々女子生徒と寮生活をしろと言われて、かなり戸惑っていたりもします。



「えと、失礼します」


俺は響かない程度の声で挨拶をしながら部屋に入る。部屋はホテルのスイートルーム並の広さが有り、有意義な生活が送れそうだと思った。

あくまで思っただけだ。

必ず有意義な生活が送れるわけではない。何故なら部屋の机で勉強していた女子生徒の放つ雰囲気があまりにも重かったからだ。


パッと見ただけだと正直かなり可愛い。
透き通ったような銀髪に真っ赤な瞳、白い肌。女性として申し分なかった。しかし左目に装着している眼帯が異様に見えた。


「えと、今日から一緒に暮らす夕羅だ。よろしく…」

「………」


少女は一瞬こちらを向くが、すぐに勉強に戻った。よく見ると宿題をやっているらしい。





こんな無口で無愛想な奴と暮らせるか、正直不安だった。





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