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『KGと蝋燭!』
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「関口君......。」


「ギャーーーーー!!」


「......失礼な男だな君は」


「あっ、京極堂?なんだ君か」


「千鶴子が、もう遅いから坂の下まで送れというから来たんだ。子供じゃあるまいし」


「驚かさないでくれよ。行灯はどうしたんだい」


「君が前に持って帰ったのと、榎木津が壊したので最後だ」


「......榎さん、また来たのか?」


「最近は君がご無沙汰だからな」


「ふうん」


「ほら、転ぶぜ。気をつけたまえ」


「熱くないのか。受け皿は」


「慌てて忘れて......。あ」


「ふうん。千鶴さんに云われたんだろ」


「五月蝿いよ」


「......ふうん。坂を降りたらさ」


「何もしないぞ。ほら、民家の灯かりだ。此処まででいいな」


「京極堂」


「おやすみ関口く......、ン。んっ」


「.........ふ」


「......あ」


「おやすみ京極堂。千鶴子さんにご馳走さまと伝えてくれ」















「うん......。」






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