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□『KGと蝋燭!』
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「関口君......。」
![](http://id49.fm-p.jp/data/272/601602/pri/46.jpg)
「ギャーーーーー!!」
「......失礼な男だな君は」
「あっ、京極堂?なんだ君か」
「千鶴子が、もう遅いから坂の下まで送れというから来たんだ。子供じゃあるまいし」
「驚かさないでくれよ。行灯はどうしたんだい」
「君が前に持って帰ったのと、榎木津が壊したので最後だ」
「......榎さん、また来たのか?」
「最近は君がご無沙汰だからな」
「ふうん」
「ほら、転ぶぜ。気をつけたまえ」
「熱くないのか。受け皿は」
「慌てて忘れて......。あ」
「ふうん。千鶴さんに云われたんだろ」
「五月蝿いよ」
「......ふうん。坂を降りたらさ」
「何もしないぞ。ほら、民家の灯かりだ。此処まででいいな」
「京極堂」
「おやすみ関口く......、ン。んっ」
「.........ふ」
「......あ」
「おやすみ京極堂。千鶴子さんにご馳走さまと伝えてくれ」
![](http://id49.fm-p.jp/data/272/601602/pri/47.jpg)
「うん......。」