短編
□バレンタインデー in 四天宝寺
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「なんでや・・・なんで、俺にはチョコが一つもないんやぁぁぁあああ」
「まぁ、気ぃ落とすなや」
「白石はそない貰っとるけ、えぇやろうけどな、俺は・・・」
白石の席はチョコの入った可愛らしい袋で一杯や。
それに比べて俺には一つもあらへん。
同じテニス部なのに、扱いが違いすぎる!!
「もしかしたら放課後に貰えるかもしれんやろ。諦めるのはまだ早いで!」
ポンポンと肩を叩いてくる白石。
「白石っ・・・・・・笑ってるのバレバレやで」
今ほどコイツのどや顔を殴りたくなった時はないやろう。
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