from Ciel

□シエルの告白(完結)
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ここ数日、外に出ている時間が長かった。
今回の仕事…密輸業者の黒幕が警察内にいたものだから、なかなかに調べるのに苦労する事件だった。


連日の疲れのために、ここ3日僕はすぐに眠ってしまっていた。
あいつと話す時間は、あまりなかった。


朝、セバスチャンが起こしにくる。
朝食を取る。
ロンドンや港に出かける。
食事…たまに授業。入浴…そして就寝。

寝る前に話す時間もなかった。疲れていたからだ。

寂しいというわけじゃないが、あいつとゆっくり話す時間がないのはつまらなかった。あいつが何を考えているのか、知ることもできなかった。


ようやく事件が解決した夜のこと。気がつくと、僕はベッドにいた。


「あれから確か、食事をして…」


「ソファでお休みになられていたので、寝室までお運びしました。」


思い出していると、セバスチャンの声がした。
僕はセバスチャンの顔を見た。


「運んだ…?荷物扱いか。」


今夜は、しばらくセバスチャンと過ごせるかもしれない。

「起こしてしまい申し訳ございません。お疲れでしょう、どうぞ早めにお休みになって…」


「構わん。まだ起きている。」


「ですが、昨日も日が変わってからのお休みでしたし。本日の予定もすべて終了していますし。」


僕はごそごそと起き上がった。


「そうか。では1つ予定を作ってやろう。命令する。」
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