特殊能力開発専門学校

□予選第二回戦 後編
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「フッ、なんだそれ。丸焼きにしてやるよ。」

ヴェールは俊敏な動きで炎瞳にあっという間に近寄り、乱れ引っかきを繰り出している。
炎瞳はそれを交わしながらも追い詰められていっている。

炎瞳(なんなんだ、コイツは。素早いが、トオルと同じ近距離からの斬撃なら、距離を離せば…)

ヴェールの攻撃を足で蹴飛ばし、一気に後ろに下がった炎瞳は、炎使って攻撃に出るようだ。
あの炎を食らえばヴェールが溶けてしまう。
と、思ったそのときだった。
ヴェールの尻尾が伸びはじめた。そして炎瞳をに一直線!!

「試合終了。そこまでです。勝者 大原トオル」

あ、勝った。まさか本当に?思いもよらないヴェールの登場で試合に勝つことが出来た。
ヴェールの尻尾は炎瞳の両肩を貫く寸前で止まり、すでにガラスの塊となっていた。
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