特殊能力開発専門学校

□予選第三回戦
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「『流星弾(メテオショット)』!」

 雄斗は引き金を引いた。弾はスピルで出来ているせいか、流れ星のように尾を引いて飛んでいく。
が、すこし左へ弾は外れた。
 弾は闘技場の壁に直撃した。弾は壁にめり込んで…というレベルではなかった。衝撃で弾を中心に
50cm程度を大きくへこませている。そんな弾が飛んできても孝太は避けようともしなかった。
 もしかしたら、雄斗が外すことを分かっていたのかもしれない。雄斗の一発目はただのけん制に
過ぎなかった。
 
 「いくぜ」

孝太が雄斗に近づく、雄斗は孝太の足元を狙い銃弾を打ち込んだ。

「バンッ、バンッ」

孝太は見事に弾を交わしつつ雄斗の懐にもぐりこんだ。次の瞬間、風を斬るような音がした。
が、雄斗は後ろに跳び、背後の壁を蹴って孝太の後ろに回りこんだ。

「やるな」

雄斗は背後をとったにもかかわらず、孝太を撃たなかった。いや撃てなかった。
孝太は懐にもぐりこんだ後、雄斗が後ろに跳ぶことを読んでいた。懐に踏み込んだ場合は、刀を横に
振る。それを知っていた雄斗は孝太の肩よりも高く飛んだ。しかし、それを予測した孝太は下から上に
に刀を振り上げ、雄斗の拳銃を狙った。
そして、雄斗はあわてて銃を捨て背後に回ったのだ。

「でも、俺にはもう一つ銃がある。」

 雄斗は、腰にかけていたもうひとつの拳銃を取り出た。今度は少し形が違っている。
狙撃用のものらしい。覗き込むためのレンズみたいなのがついている。
雄斗は弾を一つ込め、孝太に銃口を向けた。

「今度は避けられないぜ。 『追跡弾(ホーミングショット)』」

孝太は、避けようとしなかった。当然だろう、龍牙刀があるんだ。今こそ使ってもらわないと
金(レイ曰くお賽銭)を脅しとられたようなもんなんだからな。

「『次元斬(じげんざん)』」

初めて能力を発揮した龍牙刀を見た。空間に切り込みを入れ、異次元への入り口を開いたのだ。
そして、雄斗の放った弾は異次元へと吸い込まれるように消えてしまった。

「何!?」

これは雄斗には予想外だったのだろう。必中であるはずの技が当たらないのだから…

さてさて、この戦いどちらが勝つのか?
また聞いてみようと思います♪勝つのは孝太か!?それとも雄斗?!
さぁ、皆さんの投票を掲示板にてお待ちしております!!
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