特殊能力開発専門学校

□第2章 修行
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「あー、もう疲れたな。」

 今日は、草原の草抜きの任務に来ている。任務という大げさな名前がついてはいるが
実際には、ただの雑用にしか思えない。
 草原を砂地にするだって?何でそんなことを!?そのままでいいじゃないか!
と、言いたくなるが何も言わずに草を抜いている。これでもお金をもらっているのだから…

5時間後
やっと学校に戻り報告書を提出する。
すると、任務修了書を渡される。そこには、任務達成報酬などが書き込まれている。

学校には、任務を終えた生徒たちが数人残っている。

「よ、遅かったなトオル」

孝太が、話しかけてきた。孝太は、僕と同じ年にこの学校に入学してきた。
この背の高い男子は、(松林 孝太)、ついでに僕は (大原 トオル)

「孝太は、10月の試験合格できそう?」

「わかんねぇな。でも、少しずつコツはつかめてきたぜ」

 10月進級試験のような試験がある。試験監督に習得した能力を披露することで、評価が付けられる。
うまく能力が披露できたら、能力者として認められ、能力者の「証」を受け取る。
進級試験は、一人ずつ個室で行う。他人に能力を明かさないためらしいが…

「さて、帰るか」

「そうだね」

 二人で寮に戻り、それぞれの部屋に入る。

 進級試験…。そういえば、孝太はどんな能力目指してるんだっけ。
異空間能力ってだったような気がする、違ったかな?
それより、自分もちゃんと修行しないとね。
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