☆PLAYGROUND☆

□◆騙し合い・駆け引き◆
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*side 達也 *









「うゎッツ!………でかっ……」

俺は目の前にある大きな建物を前に、つぶやく。



俺…【美斎津 達也 (ミサイヅタツヤ)】は、バカな校長に強制的に連れてこられたあわれな子羊チャン (…の皮を被ったオオカミ )の一人。
そしてもちろん、連れてこられた所は、天敵達のす・み・か。
お坊っちゃん学校と聞いていたから、ある程度は覚悟していたが………予想以上にその建物はでかい(汗))))
マリー・アント○ネットもビックリの第2のベル○イユ宮殿ってカンジ(笑)

金を無駄に使うなッツ!!!…と叫びたくなったけど、馬鹿に見えるからやめておいた。
どうせこの建物は、親達の寄付から成り立っているのだろう。
金持ちのやる事はわからない。
たかが高校生のガキどもに(俺もだけどι)これ程の大きな校舎は、いらないだろう。
はっきり言って、この大きさまでくると悪趣味だと思う。


「金持ちの気まぐれが……むしずが走るゼ…」


俺の口からは、思わず嫌悪の言葉がこぼれていた。







裏切られたあの日から―――









金持ちがキライだった―――
偽善者がキライだった―――
身勝手な大人が大っ嫌いだったから―――


いつもきれいごとを並べては色々なモノ奪っていく。
子供が自分で掴んだ幸せだって平気で奪っていくから…






忌々しい過去の記憶―――
いつも、ふっとした瞬間に脳裏をよぎり…俺の心を黒く染める。





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