紫隻鬼愛
□政親的同棲之日々
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帰宅編
ガチャッと玄関の戸を開いた政宗を元親がエプロン姿で出迎えた。
「おかえり政宗」
「た、ただいま honey(珍しい!けど嬉しい!!)」
「──ご飯にする?」
「ぇ…(こ、これはもしかして男のロマンの…!?)」
裸エプロンでないのが残念だが期待に目を輝かせる。
「お風呂にする?──そ・れ・と・も…」
「うんうん」
「た・わ・し?」
「そうそう“わ・た・し”って…へ、タワシ?ぐはっ」
ドカッとたわしを投げつけられてうめく。
「てんめェェ…!昨日の風呂掃除サボりやがったな!!風呂入れると思うなよ!?」
「?…!?」
状況がよくわかっていない政宗。
「今から洗えや……!!」
そんな政宗に対して元親は額に青筋を立て、背後に怒りのオーラを立ち昇らせている。
「俺、一昨日洗ったんだけど…」
風呂場ってそう毎日毎日洗うものなのだろうか?おずおずと反論するとたわしを頬に押しつけられる。
「ちょっ痛い!ちくちくする、ちくちくするー!!」
「黙ってさっさと洗いやがれ」
「…………はい」
風呂掃除(ごとき)にマジギレした愛しい人に勝てず、帰ってすぐたわしを手に風呂場を目指す政宗であった。
◇弁解と書いてあとがきと読む
意外とキレイ好きで細かいチカちゃんとヘタレな政宗を主張してみた。
ちなみに政宗的“男のロマン三種の神器”
1.裸エプロン
2.「ご飯にする?お風呂に以下略」
3.シャツ一枚で朝食作り