紫隻鬼愛
□変態筆頭と元親のとある一日
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「……う…ん〜─…!?」
朝、元親は目を覚ました瞬間固まった。
「Good morning honey」
己がここにいるはずのない男に腕枕をされ、己自身はその男の抱き枕となっていたからだ。
元親の頭は疑問符でいっぱいになった。
一、なぜ奴が自分の床にいるのか?
二、そしていつのまに潜りこんだのか??
三、ていうかなんで腕枕と抱き枕!?
そして導き出されたのは──、
「離れろーーッッ!!」
結論:朝から流血沙汰。
とりあえずぼこぼこにして身の安全を確保し、痴漢を正座させてから問いただす。
「な、んで…おま、え…ここにいん、だよ…?」
起きてすぐさま激しい運動を余儀なくされたために肩で息する。
「Oh そんなに会えて嬉しいのか?しかも、んな朝っぱらから息荒くして…俺に欲情してんのか?」
「違います!」
相変わらず無敵に素敵な言語変換機能をお持ちになっておられるウザ宗様が怖くて敬語になる元親。