紫隻鬼愛

□あっちとこっち
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「あっちの政宗はまともだよな〜」

いきなり慶次が言った。全員が、はぁ?という顔をした。

「あっちってどっちよ?」

政宗・幸村・小十郎を代表して佐助が問う。

「戦●無双」

慶次の答えに政宗以外があ〜となった。

「Hey!聞きずてならねぇな!どういう意味だよ」

文句を言う政宗に全員が冷ややかな視線を向ける。

「な、なんだよ。…あっちの政宗はガキじゃねぇか。俺のようなnice guyと比べたら可哀想だぜ?」

自信過剰な政宗を慶次は無視した。

「そういや最近、新しくそば屋が…」
「無視すんな!大体、お前だってあっちの慶次に負けてんじゃねぇか!!」
「どこがだよ!」

この言葉にはすぐに反応する慶次。

「傾きっぷりとか器の広さとか、smartさにおいてだよ」
「あ?なんだよ、すまとって」
「“かっこよさ”」
「殺すよ!?それにかっこよさで負けてんのは幸村だろ!!」
怒りつつ、矛先を幸村に変えようとする慶次。存外、気にしているのかもしれない。




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