紫隻鬼愛

□昼休みの風景
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「も〜とちか〜」

昼休み二年三組の扉を開けて入ってきたのは、ダメ ウザ宗もとい伊達 政宗である。

「残念だったね、龍の旦那。チカちゃん今日サボり〜」

すかさず答える(すぐ言わないと騒ぎ出すから)のは猿飛 佐助。

「まじで!?なんで!」
「知らないよ、そんなの。単に面倒だったんじゃない」

肩に掴みかかってきた政宗を鬱陶しそうに振り払う。

「なんでだmy honey!!」

窓の外に向かって疑問と悲しみを叫ぶ男子高校生。

「ちょっとうっさい!迷惑考えてよね!!」

佐助は後頭部をはたいて黙らせる。速攻で不在を教えてやったのに、結局騒ぐのかコイツは、という顔をしている。

「Honeyがいないなら学校来る意味ねぇじゃん…」

うなだれている様は同情を誘うが、一体勉学の場をなんだと思っているのか。

「アンタそれでも生徒会?」

佐助が周囲の思いを代弁する。しかも会長というからこの学園の生徒には不幸の極みだろう。
「Ha!俺がんなめんどくせぇもんになった理由はただ一つ!!」
「……………なんなわけ?」

ビシッと人差し指を立てる相手に仕方がないから問いかける。



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