紫隻鬼愛

□伝えましょう!
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奥州筆頭こと伊達 政宗はあることを決意し、四国へと来ていた。



元親に想いを伝える──!!






鬼の居城の庭先で酒を酌み交わす。

「Hey元親」

決意を実行するため相手に呼びかけた。

「あ〜?」

ほろ酔いの元親は緩慢な動作で政宗の方を向いた。



──可愛い…!!!



とろんとした目とうっすら桃色に染まった頬。

愛らしすぎる鬼を心のフィルムに焼き付けんと隻眼で凝視する筆頭(告白はどうした筆頭)。

「……なんだよ、呼んどいて。おい政宗?」
「……あ?あ、ああわりぃ」

愛しい人に呼ばれてやっと現実世界に戻る。



そうだった、告白するんだった…!



「Ah…元親?」

こほん、と咳払いを一つして改めて元親を見る政宗。

「だからなんだよ?」
「I love you」

単純な、しかしまっすぐな言葉で想いを伝える。




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