紫隻鬼愛

□変態筆頭と元親のとある一日
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「…………ふぅ──なんで、ここにいんだよ?」

また勘違いされるのは避けたいので息を整えて改めて質問。

「愛するhoneyに会いに来たに決まってるだろう?」
「帰れ」

元親は流し目な馬鹿に簡潔に答えた。

「つれねえなぁ…そんなところもcharmingだぜ?」
「黙れ」

何を言っているかはわからないがたぶん聞けば余計なことになりそうなので流す。



「──もいっこ聞いていいか?」
「What?」
「さっき俺が殴った傷は?」
「治った」
「早っ!」
「俺みたいなcoolな男は顔の傷は瞬時に治るのさ」

ふっ、と笑うその顔は確かにかっこいいが、言っていることは正直微妙である。

「……へー」

が、元親はこれ以上一日の始まりから疲れるのは嫌なので強引に会話を終わらせた。






本当は今すぐ放り出したいが、相手は一国の主。

そんなわけにもいかず政宗に朝食を振る舞う。

「あー、まあ食えや。大したもんはないが魚は新鮮だからうまいぜ」
「Thank you」




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