紫隻鬼愛
□昼休みの風景
2ページ/6ページ
「あらゆる権限を駆使して元親を、」
「言うな!皆まで言うなァァ!!」
佐助は危険を察知して、ツッコミという名のヘッドロックをかけた。
「ぐはぁッ!!」
「Shit!いきなり何しやがんだ、このガキ」
「人として当然のことだよ旦那」
不満たらたらな政宗に、冷ややかに答える佐助。
「旦那はさぁ、頭もいいし運動もできて顔もいい──」
「俺ほどperfectな人間はそうはいないだろうな」
「おまけに自分に自信も持ってる─…素晴らしい長所がいっぱいだよ」
褒め言葉のオンパレードに、先ほどの狼藉は忘れてやろう、と政宗は気をよくした。
「…………でも」
「変態っつう唯一にして最大の短所で全てが台無しなんだよ!!」
叫びながら今度は諫言という名のシャイニングウィザードを政宗に見舞う。
「がはァッッ!!」
その業界の人もびっくりするほどきれいに決まった。更に天誅という名の数々の攻撃技が続く。
どうやらストレスは限界に達したようですね。
次々と繰り出される技にクラスメートが拍手喝采した。おそらく、美技へというより、あほな会長をのした事実への讚美だと思われる。