せいやの小説
□ブクブクアメ
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夕方・街
ジングールベールジングルベール鈴が鳴る〜♪
男「待ったか?」
妹「ううん。それよりあの人は?一緒だったよね?」
男「分からん。ここからは自由行動だ、とかなんとかでどっか行った」
妹「フフッ、勝手ね」
男「だな」
妹「でも、あの人らしい」
男「…だな」
男「それにしてもクリスマスムードだな。この時点でサンタのカッコとか、慌てん坊過ぎるだろ」
妹「毎年そうでしょ。何を今さら」
男「…そうだっけか?」
妹「そうだった」
男「去年はどうだったっけ?」
妹「震災もあったし、不謹慎ブームだったからなかったかも」
男「お前も覚えてないじゃん」
妹「気にしない気にしない」
友「オーイ!!」
男「あ!この声、あいつじゃねえか?」
友「ゴメンゴメン!あの後良い筆見つけちゃって」ダッダッダッダッ
男「まさか、買ってないだろうな?」
友「買うわけないだろ?つーかんな金ねーよ」
妹「クリスマスプレゼントは何買った?」
友「それはね〜、パーティで交換してからのお楽しみ」
男「ウザ。その性格いい加減直した方がいいぞ?」
友「アーティストの性格は得てして個性的なモノさ」フッ
男「ま、どうせ去年みたいにダサいストラップだろ?」
友「ダ、ダサい言うな!あれでも真剣に選んだんだよ!なあ?」
妹「……」