消せない温もり。
□消せないぬくもり。番外編
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…5・4・3・2・1・0!!!
――Happy New Year!!!
盛大な歓声と共に打ちあがる花火。
世界中の人々が歓喜する瞬間。
新たな年明け。
私の隣には最愛の貴方。
これほど最高のシチュエーションはないだろう。
そして思い切って言う。
「…大好き」
言ってやった…!
気恥ずかしい思いで、背の高い貴方を見上げる。
どんな表情をしているんだろう。
驚いてる?
そりゃあ、そうよね…。
「?うん、僕も好きだよ」
「……いや、なんて言うか……」
見上げた貴方は、気持ちが良いくらいの笑顔で私を見ていた。
「君は大切な妹だからね」
「…ソウデスカ」
諦めない…。
貴方がいくら年が離れて、天然だからって、想いが通じないわけじゃない!!
今年の目標は想いを(完璧に)告げること。
私はため息をつきながら、今年の目標を立てたのだった。
新たな年明けは自分の革命の時。
end