消せない温もり。
□消せない温もり
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私には好きな人がいる。
好きすぎてどうしようもない。
でも、彼は私より年上。
…30才。
若いでしょう?
でも友人が言うには、花も恥じらうコノ年代の子達には、アリエナイ人を好きなってしまった。と言うことらしい。
そのアリエナイ人はお隣に住んでいるオジサン。
バツイチだ。
でも、優しくて、知的で、とっても紳士的な人。
彼は優しいから、私がいつも遊びに行っても相手をしてくれる。
…そう、彼は優しいの。
いつも私を気遣ってくれる。
でもその優しさは私が欲しい『優しさ』じゃない。
彼は、私のことなんて近所の生意気な子供としか思っていないでしょう。
分かってるの。彼の特別な人にはなれない事くらい。
でも彼のことは好きだから。
――今日も彼の家へ行く。
期待感と寂しさの混ざった気持ちで。
end